この街がいつまでも眠らないから 僕もずっと眠れずにいるんだ 排水溝から顔を覗かせて いつまでも夜を待っている 朝日が苦手なんだ 大好きな昨日をいつも、 とこか遠くへ消してしまうから 前へ進みたいけど進むのは怖いし 歩き出したいけど歩くと疲れるし 眠…
僕はいくらでも悪い人になれるのだと 気付いたあの夜 微熱を抱いたまま、全てを忘れる為に眠った 一度犯した過ちは 二度と消えない染みとなって 一生僕を支配する 汚れていく自分に気付けなかった僕には 何も見えなかった 何も感じなかった あの時生き別れた…
いつだって心はギリギリだ あと一手で崩壊する木箱 倒壊手前のピサの斜塔 思えば生まれてきてから 仮面を被っている時間の方が長くて そいつを被っている事すら忘れてしまった 頭の中を可視化出来たなら 空白 からっぽ がらんどう 無意識に被り続けていた仮…
寒い夜に、一人の夜に 懐かしい香りが恋しくなるのは何故だろう 無性に煙が恋しくなるのは何故だろう 無機質で澄み切った冷気と一緒に、ビル風になって駆けたい 全てを悟った夜に ここにある香りとひとつになったら あの日に戻れる気がした 全てを置いて逃げ…
離した後に手を引くなんて 此処にあるのは知らない愛だ 僕達だけは愚かでいよう 今日だけは この一瞬だけは 僕達だけは愚かでいよう 今だけは この夜だけは 煙草の火すら眩しい夜 僕によく似た動物 何者にもなれない僕の手を 何者でもない君が引いたんだ 微…
人生とは辛いものだ 楽しい事なんかほとんどありゃしないのだと そう言い聞かされて育ってきた。 かつて僕にそう教えた母親は 数年前に精神病を併発し、身体を壊し、日々を死んだように生きている。 少なくとも僕の目にはそのように映るのだ。 皮肉だが母親…
自分は何処に行けばいいのか? ふらふら、ぐるぐる、ふらふら 自分は此処にいてもいいのか? ふわふわ、だらだら、ふわふわ 自分の夢の在処や居場所を、 今でもずっと探している。 誰にも言えないこと、自分にも言えないこと、 そんな孤児みたいな言葉たちを…
余計な傷まで自分で負って 反響して鳴り続ける孤独 もうどうなったっていいや 僕は僕を刺した 全てを捨てて放り出してしまえば この海からも這い出せるかな いつか、心に果てしなく溜まってゆく涙が弾けて どうか、どうか報われる日が来ますように 余計な言…
だらだら生きてても、私の辛さなんて一生誰にも分からないのだ。 自らで命を絶ち初めて周りは「ああ、死ぬほど辛かったのか」と言うのだ。 生きている内に誰かに相談したって、その時点でもう私が死ぬなんて思わない。私が相談に乗ってあげてるんだから、こい…
疲れて動かない身体も、腹が減るのも、 眠いのも、こんな事つらつら書くのも、 許せないと言っておきながら書く頭も、 見栄張っておっぴろげにはしないけどいつも誰かに気付いてほしそうにチラチラ見え隠れする自己承認欲求も、 時折浮かんでくるみんながみ…
僕は考える。 自室で考える。 トイレで考える。 風呂で考える。 電車の中で考える。 職場で考える。 ネットカフェで考える。 寝る前には頭が割れそうになる程考える。 一人になると考える。 僕は考える。 明日の事を考える。 今の事を考える。 未来の事を考…
私がこんななのは、聴く音楽や、読む本や、漫画や、付き合う人からの影響だ、ときっと周りは思うのだろうが、逆だ。全くの逆なのだ。 私の本質がこんなだから、あの音楽に、本に、漫画に、あの人達に、惹かれるんだ。大好きなんだ。 むしろ、 心が健康な人達…
もしも今小さな子どもの頃の私に出会って話が出来るのであれば、きっと 「少しでも早く大多数の人間に染まれ」と言う。 もしも小学生の頃の私と話が出来るのであれば、きっと 「周りに浮かないように行動する事だけを考えろ」と言う。 もしも中学生の頃の私と話…
この期に及んで何者にもなれない自分を受け容れられない割に何もしていない私とは。 この忌々しく不毛な自意識との闘いは一生続くのだろうか。 仕事が楽しく出来るようになれば、恋人が出来れば、結婚すれば、親になれば、その闘いは終わるのだろうか。 きっ…